VLANs

VLAN を使用する理由:

重要な手順:

上級者向けトピックスと手順:

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VLAN の概要

VLAN は、機能、チーム、またはアプリケーション単位でグループ化したネットワーク ユーザおよびリソースの論理セグメントです。このセグメントはユーザや情報源の物理的な位置には関係がありません。 たとえば、企業内の部門ごとに、または相互通信の多いユーザ グループに対して、VLAN を設定できます。 スイッチは最大 32 VLAN までサポートします。

VLAN を使用することにより、各種タイプのトラフィック(音声とデータなど)を分離し、伝送品質を保持したり、論理セグメント間の超過トラフィックを最小限に抑えることができます。 VLAN により、ユーザをタイプ別に分離できます。 たとえば、社員の給与情報を給与関連の通信用に作成した VLAN 内のデバイスだけに送信するなど、特定のデータ ブロードキャストを特定の論理ワークグループに制限することによって、機密を保持できます。

スイッチ上の各のポートが VLAN のメンバーです。 同じ VLAN 内にあるスイッチ ポートに接続されたデバイスは相互通信することができ、また同じシステム リソースやデータ ブロードキャストを共有することも可能です。 異なる VLAN のスイッチ ポートの接続デバイスは、スイッチ経由では相互に通信できません。 VLAN 間で通信を行うには、ルータまたはレイヤ 3 スイッチが必要になります。

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VLAN のタイプ

デフォルト VLAN を含め、スイッチは最大 32 の VLAN をサポートします。 各 VLAN は名前と ID ナンバーによって認証されます。各スイッチポートは VLAN に属しています。

デフォルト VLAN の名前は、default VLAN です。 デフォルト VLAN の ID は、初期設定中に指定できます。 ID の範囲は 1 〜 1001 で、1 がデフォルト ID です。初期設定後は、デフォルト VLAN の名前または ID の変更はできません。

デフォルト VLAN は、通常 管理 VLAN です。 初期設定後、スイッチ上の任意の VLAN を管理 VLAN に指定できます。 ネットワーク管理者は、各スイッチ上のポートを、管理 VLAN に割り当てることができます。 これによりすべてのユーザー、デバイス、そしてネットワーク上のトラフィックへの管理上のアクセスが確実になります。

アクセス VLAN は1つの VLAN にだけ所属することができるポートで使用されます。 Desktop、IP Phone+Desktop、Printer、Server、Guest、および Other のいずれかのポート ロールを割り当てたスイッチ ポートの場合、属すことができるのはアクセス VLAN だけです。

ネイティブ VLAN は、VLAN trunk (1 つ以上の VLAN に属するポート)に属することのできるポートで使用されます。 Switch、Router、および Access Point といったポート ロールで使用されるポートが、ネイティブ VLAN に属することができます。

スイッチ ポートはデフォルト VLAN もしくはユーザー定義 VLAN のどちらかに割り当てられます。

追加の VLAN を作成する前に、まず VLAN の要件を確認することをお奨めします。 ネットワークのサイズおよび要件によっては、デフォルト VLAN を使用するだけで十分な場合があります。

注) 追加の VLAN の作成を決めた場合、ゲストと音声トラフィック用の特別な VLAN も作成する必要があります。 これらのVLAN、Cisco-Guest、および Cisco-Voice に対する名称は、大文字と小文字の区分を認識します。 VLAN についての詳細は Cisco-GuestとCisco-Voice VLANs を参照してください。

どのポートをどの VLAN に所属させるかを決定した後は、各ポートに適切なポート ロールが使用されたことを確認してから、VLAN にポートを設定してください。

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Cisco-Guest と Cisco-Voice VLAN

Smartports に関係なく、すべてのポートをデフォルト VLAN(default-1)に 割り当てることができることに注意してください。 しかし、追加の VLAN を作成しようとするなら、それらの VLAN は作成する必要があります。

  • Cisco-Guest: Guest ポート ロールが適用されるすべてのポートが設定される必要がある VLAN。 この VLAN によりすべてのゲストと訪問者のトラフィックが、残りのネットワーク トラフィックおよびリソースから確実に隔離されます。
  • Cisco-Voice: IP Phone+Desktop ポート ロールを適用したポートは、すべてこの VLAN に割り当てる必要があります。 この VLAN により、すべての音声トラフィックがデータ トラフィックから分離され、優れた QoS が適用されます。

注)

  • VLAN の名前、Cisco-Guest、および Cisco-Voice は、大文字と小文字の区分を認識します。
  • Cisco-Guest VLAN に割り当てることができるのは、Guest ポート ロールを適用したポートだけです。 Cisco-Voice VLAN に割り当てることができるのは、IP Phone+Desktop ポート ロールまたはサーバ ポート ロールを適用したポートだけです。

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VLAN を作成する

  1. VLAN ウィンドウから作成する場合は、作成 をクリックしてください。スイッチは最大 32 VLAN までサポートします。

  2. VLAN の名前を入力します。 名前は英数字最大 32 文字まで使用できます。

    注)ゲストもしくは訪問者トラフィックの VLAN は Cisco-Guest と名づけられなければなりません。 音声トラフィック用の VLAN は、Cisco-Voice と名づけられます。 これらの VLAN の名前は大文字小文の区分を識別します。

  3. VLAN ID を入力してください。ID は 2 から 1001 までです。

  4. 完了 をクリックします。

  5. ステップ 1 から 4 までを、すべての必要な VLAN が作成されるまで繰り返してください。

    注)スイッチには、最大 32 までの VLAN を作成することが可能です。

  6. 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。

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VLAN を変更する

  1. VLAN ウィンドウから VLAN の名前を変更します。 名前は英数字最大 32 文字まで使用できます。

    注) VLAN の名前の変更は可能ですが、VLAN ID の変更はできません。

  2. 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。

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VLAN を削除する

  1. VLAN ウィンドウから 1 つまたは複数の VLAN を選択します:
    • すべての VLAN を選択する場合、削除 コラム上部のすべての VLAN を選択するチェックボックスをチェックします。
    • 1 つまたは複数の特定の VLAN を選択する場合は、それぞれのチェックボックスをチェックします。

    注) デフォルト VLAN は削除できません。

  1. 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。

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高度な VLAN オプションを変更する

高度な VLAN オプションの変更には、スイッチ ポート上のスパニングツリー プロトコル(STP、Spanning Tree Protocol)やスヌーピング機能(IGMP、Internet Group Management Protocol)をイネーブルにしたりディセーブルにしたりする設定が含まれています。これらのオプションはデフォルトではイネーブルに設定されています。

利点を活用できるよう、これらのオプションはイネーブルのままにしておくことを推奨します。

  • STPにより、トラフィックは 1 つのアクティブ パスだけを使用するので、ネットワーク ループを防止できます。 また、アクティブ パスが使用不可になった場合、STP により冗長パスが提供されます。
  • IGMP スヌーピングは、IP マルチキャスト トラフィックを全ポートにフラッディングするのではなく、特定のスイッチ ポートに転送することにより、ネットワーク上の重複トラフィックおよび超過トラフィックを削減します。 IGMP スヌーピングでは、特定の IP マルチキャスト グループのメンバーであるポートだけが、マルチキャスト メッセージを受信します。

注)STP をディセーブルにすると、ネットワークの接続に影響することがあります。 IGMP スヌーピングをディセーブルにすると、ネットワークのパフォーマンスが低下することがあります。

STP および IGMP スヌーピングを 1 つまたは複数のポートでイネーブルにする:

  1. 1 つまたは複数のポートを選択する:
    • すべてのポートでこの機能をイネーブルにするには、該当するコラム (STP または IGMP スヌーピング)の上部にあるチェックボックスをチェックします。
    • 1 つまたは複数の特定のポートに関しても同様にチェックボックスをチェックします。
  1. 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。

ポート上のこれらの機能 (STP または IGMP スヌーピング) をディセーブルにするためには、具体的な VLAN のチェックボックスでチェックマークを外してください。

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