Smartports

Smartportsl を使用する理由:

重要な手順:

上級者向けトピックスと手続き:

このウィンドウの使用上のヒント:

  • 適切な情報を見るためにはコラムの見出しをクリックします。
  • 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。
  • 保存していない変更を破棄する場合は、キャンセル をクリックします。

トップに戻る

Smartports とは何か

Smartports 機能は、Cisco が推奨するスイッチ ポート設定です。これらの設定(ポート ロールと呼ぶ)により、スイッチの接続が最適化され、スイッチ ポートから送信されるトラフィックへのセキュリティ、伝送品質が確保されます。 また、ポート設定の誤りが引き起こす数々のトラブルを防ぐこともできます。

Smartports のその他のセキュリティーおよび品質サービス(QoS)に関する機能は、Network Assistant でご利用いただけます。

ヒント: Smartports は初期設定後直ちに使用できます。これにより、ポートは、デバイスに接続される前に正しく設定されます。 唯一の必須前提条件は、どのスイッチ ポートをどのデバイス タイプに接続するかを決めておくことです。

トップに戻る

Smartports Roles

Smartports のポート ロールは、スイッチ ポートに接続するデバイスのタイプに基づいています。たとえば、Desktop のポート ロールは、デスクトップとラップトップ PC に接続されスイッチ ポート専用です。

スイッチには 3 つの Smartports ロールがあります。

このロールは、デスクトップ PC、ワークステーション、ノートブック PC、その他クライアント ベースのホストなどのデスクトップ デバイスに接続されるポートに適用します。

注)

  • スイッチ、ルータまたはアクセス ポイントに接続するポートにはこのロールを適用しないでください。
  • Cisco 以外のデバイス、非デスクトップデバイスに接続するポートにもこのロールを適用しないでください。 このような場合ポートは機能しません。

このロールは IP 電話に接続するポートに適用します。 IP 電話には、PC などのデスクトップ デバイスを接続できます。 IP 電話および接続した PC は両方とも、このスイッチボートを経由してネットワークおよびインターネットにアクセスします。

このロールは、遅延に敏感 (delay-sensitive) な音声トラフィックの品質を確保します。

このロールは、他のスイッチに接続するポートに適用します。

このロールは、ルーチン サービス機能を備えたルータやレイヤ 3 スイッチに接続する非ギガビット ポートに適用します。WAN やインターネットに接続するデバイスにポートが接続する場合は、このロールを使用します。

このロールは、ワイヤレス アクセス ポイント(AP)に接続する PoE 対応デバイスおよび非 PoE 対応ポートに接続する PoE ポートに適用します。 AP は、最大 30 のモバイル(ワイヤレス)ユーザに対してネットワーク アクセスを提供できます。

このロールは、交換サーバ、コラボレーティブ サーバ、端末サーバ、ファイルサーバ、Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) サーバなどのネットワーク サービスを提供するサーバに接続するポートに適用します。 また、接続するサーバのタイプに応じて、ギガビットまたは非ギガビット ポートに対応します。

このロールは、ネットワーク プリンタや外部プリント サーバなど、プリンタに接続するポートに適用します。

このロールはゲストおよび訪問者にインターネットへの一時的なアクセスを提供します。 また、ゲストおよび訪問者が内部ネットワークにアクセスするのを防止します。

このロールは、特定の Smartports ロールを適用したくないポートに適用します。また、ゲストまたは訪問者のデバイス、プリンタ、デスクトップ、サーバおよび IP 電話への接続に使用できます。

注) スイッチ、ルータまたはアクセス ポイントに接続するポートにはこのロールを適用しないでください。

トップに戻る

推奨する Smartports の割り当て

推奨するポート ロールの割り当ては、スイッチ モデルとポート タイプによって異なります。 これらの割り当ては、各スイッチ モデルが対象とするデバイス接続タイプに基づいています。大半のスイッチ ポートを対象のポート ロールで使用する場合には、推奨するポート ロールを適用し、異なるポート ロールが必要なポートだけ変更してください。

初期設定が終わり次第、各ポートに推奨ポート ロールを適用するかどうかを問うメッセージが表示されます。

  • Yes をクリックすれば、推奨ポート ロールがすべてのポートに適用されます。
  • No をクリックすれば、Other ポート ロールがすべてのポートに適用されます。
  • YesNo も 選択せずにメッセージを閉じた場合、Other ポート ロールがすべてのポートに適用されます。
モデル ポート番号 ポートのタイプ 推奨するポート ロール
WS-CE500-24TT Fa1 から Fa24 10/100 ports Desktop
  Gi1 から Gi2 10/100/1000 または SFP モジュールポート Switch
WS-CE500-24TT Fa1 から Fa4 10/100 ポート Access Point
  Fa5 から Fa24 10/100 ポート Desktop
  Gi1 から Gi2 10/100/1000 または SFP モジュール ポート Switch
WS-CE500-24TT Fa1 から Fa24 10/100 ポート IP Phone+Desktop
  Gi1 から Gi2 10/100/1000 または SFP モジュール ポート Switch
WS-CE500G-12TC Gi1 から Gi8 10/100/1000 ポート Server
  Gi9 から Gi2 10/100/1000 または SFP モジュール ポート Switch

トップに戻る

Smartports の不一致を回避する

接続したデバイスが、スイッチ ポートに適用された Smartports ポート ロールと一致しない場合、Smartports の不一致が発生します。 不一致は、デバイスおよびネットワークに悪影響を及ぼすことがあります。 たとえば、次のような影響を及ぼします。

  • 接続デバイスの動作への影響
  • 音声、ワイヤレス、スイッチおよびルータ トラフィックの QoS レベルの低下
  • ネットワークへのゲスト アクセス制限の減少
  • ネットワーク上のサーバ拒否(DoS)攻撃に対する保護の低下
  • ポートがディセーブルしているかまたはシャットダウンしている

常に、ポートにデバイスを接続したり、移動したデバイスを再接続したりする 前に ポートに割り当てられている Smartports ロールを確認することを推奨します。

トップに戻る

Smartports ロールを適用する

Smartports ロールが適用されている各ポートを確認するためには、Smartports ウィンドウを使用します。 ポインターをポートに移動すると、そのポート番号、Smartports ロールおよびVLAN ID (VLAN メンバーシップ)が表示されます。

Smartports ロールはスイッチ上の特定のポートまたはすべてのポートに割り当てることができます。

注)

  • ポートに Smartports ロールを適用すると、そのポート上の既存の設定はすべて削除されます。
  • ポート上の Smartports ロールをディセーブルにしたら、以降はポート設定を変更しないことを推奨します。 ポートを変更すると、Smartports ロールの有効性が損なわれることがあります。
  • ルータまたは他のスイッチに接続するポートには、Desktop ポート ロールを適用しないでください。

トップに戻る

Smartports ロールを 1 つのポートに適用する

Smartports ロールを特定のポートに適用する:

  1. ポート ロールを選択してください リストからSmartports ロールを選びます。

  2. ポートをクリックします。 選択した Smartports ロールのアイコンがポート上に表示されます。

  3. 変更を保存する場合は、送信 をクリックしてください。 保存していない変更を破棄する場合は、キャンセルをクリックしてください。

適用した Smartports ロールを取り除く:

  1. Otherポート ロールを選択してください リストから選びます。

  2. ポートをクリックします。 ポート上に Other のアイコンが表示されます。

  3. 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。 保存していない変更を破棄する場合は、キャンセル をクリックしてください。

トップに戻る

Smartports ロールをすべてのポートに適用する

選択されたポート ロールをすべてのポートに適用:

  1. ポート ロールを選択してください リストから Smartports ロールを選びます。
  2. 選択したポート ロールを全ポートに適用する のチェックボックスをチェックします。選択した Smartports ロールのアイコンがポート上に表示されます。

  3. 選択ポート ロールとして適用されるべきではないポート:

    1. ポート ロールを選択してください リストから他の Smartports ロールを選びます。
    2. ポートをクリックします。 選択した Smartports ロールのアイコンがポート上に表示されます。
    3. すべてのポートに希望するポート ロールが適用されるまで、ステップ 1 〜 3 を繰り返します。

  4. 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。保存していない変更を破棄する場合は、キャンセル をクリックしてください。

すべてのポートに適用した Smartports ロールを取り除く:

  1. Otherポート ロールを選択してください リストから選びます。

  2. 選択したポート ロールを全ポートに適用する のチェックボックスをチェックします。 ポート上に Other のアイコンが表示されます。

  3. 変更を保存する場合は、送信 をクリックします。 保存していない変更を破棄する場合は、キャンセル をクリックしてください。

トップに戻る

ポート上の Smartports 設定をカスタマイズする

ポートの Smartports 設定をカスタマイズ(または 調整) します。ここには、 VLAN メンバーシップの変更 サーバ プライオリティの変更が含まれます。Smartports ウィンドウからカスタマイズをクリックし、詳しい設定を表示します。

注) VLANメンバーシップを変更する前に、VLAN の概要、用途および VLAN の作成法について理解している必要があります。また、スイッチでサポートされる 2 つの特殊な VLAN(Cisco-Guest と Cisco-Voice)についても理解している必要があります。

トップに戻る

VLAN のメンバーシップを変更する

各スイッチポートは VLAN のメンバーです。 同じ VLAN に属するスイッチポートに接続しているデバイスは、同じデータ ブロードキャストおよびシステム リソースを共有します。 VLAN 間の通信には、レイヤ 3 デバイス(ルータやレイヤ 3 スイッチなど)が必要です。

ネットワークの要件によっては、すべてのポートを default という名前のデフォルト VLAN に割り当てるだけで十分なこともあります。 追加の VLAN を作成した場合は、どのポートがどの VLAN に最適かを決定しなければなりません。

スイッチにデフォルト VLAN だけが設定されている場合、Guest または IP Phone+Desktop ポート ロールを適用したポートもデフォルト VLAN に所属させることができます。 ただし、追加の VLAN を作成した場合には、次のような設定を行ってください:

• Guest ポートを適応したポートは、Cisco-Guest VLAN に属していなければなりません。
IP Phone+Desktop ポート ロールを適応したポートは、Cisco-Voice VLAN に属していなければなりません。 これらのポートは次の 2 つの VLAN に割り当てることができます: 通常のデータ トラフィック用のアクセス VLAN および音声トラフィック用 Cisco-Voice VLAN。

Cisco-Guest と Cisco-Voice VLAN へのポート割り当ての条件をよく理解してください。

VLAN の割り当てを変更する

  1. Smartports ウィンドウから カスタマイズ をクリックします。

  2. 各ポート用の VLAN を選択します。

    • ポートに、Switch、Router または AP のポート ロールを適用した場合、 Native VLAN リストから VLAN を選択します。
    • ポートに Desktop、Phone、Server、Printer、Guest または Other のポート ロールを適用した場合、Access VLAN リストから VLAN を選択します。

  3. 完了 をクリックしてください。保存していない変更を破棄する場合は、 キャンセル をクリックしてください。

  4. 変更を保存する場合は、送信をクリックしてください。 保存していない変更を破棄する場合は、キャンセルをクリックしてください。

トップに戻る

サーバ プライオリティを変更する

ポートに サーバ ポート ロールを適用した場合は、サーバ トラフィックに基づいてサーバのプライオリティを設定できます。

サーバの種類 説明
Standard この種類のサーバは、他のサーバ タイプと比べて最も低いプライオリティで処理されます。Standard サーバには、webサーバ、プリンタ サーバなどがあります。
Business

この種類のサーバは、Standard よりも高く、Critical または Trusted サーバより低いプライオリティが与えられます。Business サーバには、事業用レコードが保管されるサーバなどがあります。

この種類がデフォルトのサーバ タイプです。

Critical この種類のサーバは通常、Business サーバよりも重要なトラフィックを企業に提供し、したがって Business タイプのサーバよりも高いプライオリティが与えられます。Critical サーバには、事業取引用サーバなどがあります。
Trusted この種類のサーバは、voice-over-IP サーバに適しています。この種類のサーバから送信されるトラフィックはすべて、音声品質のプライオリティと、Critical サーバと同等のプライオリティが与えられます。Trusted サーバには Cisco Call Manager などがあります。

サーバ タイプのプライオリティを変更する:

  1. 各サーバポートに、サーバの種類 リストからサーバの種類を選択します。

  2. 完了 をクリックしてください。保存していない変更を破棄する場合は、 キャンセル をクリックしてください。

  3. 変更を保存する場合は、送信 をクリックしてください。保存していない変更を破棄する場合は、キャンセル をクリックしてください。

トップに戻る